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大般若波羅蜜多経

年代: 平安,1150年頃の字音点を反映

所有者: 根津美術館

入力者: 佐々木 勇

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根津美術館蔵『大般若波羅蜜多経』鎌倉中期点,根津美術館蔵「春日若宮大般若経および厨子」調査報告書(国際仏教学大学院大学 日本古写経研究所),2018-03-26, 根津美術館蔵『大般若波羅蜜多経』鎌倉中期点

ガイド

鎌倉中期の加点本であるものの訓点は移点したものであり、移点原本は、院政期の字音を加点したものと考えられる。

仮名は、墨筆が多数であるため墨仮名を無注とし、朱筆の仮名には頭に[朱]を付す。

朱墨の仮名がともに記されている場合は、(墨仮名)・[朱](朱仮名)の順に記す。

仮名は、墨筆の仮名に先立って朱筆の仮名が加点されるのが原則である。

声点は、墨声点が朱声点よりも先に加点されている。

出現位置は、用例の所在は、SAT大正新脩大藏經テキストデータベースに倣い、『大正新修大蔵経』の頁数・段・行数で示す。原本に錯簡が存する場合も、本来の経文出現順で掲げる。ただし、原本本文は、『大正新修大蔵経』の本文と異なる場合が有る。なお、『大般若波羅蜜多經』全六〇〇巻は、『大正新修大蔵経』の第五巻~七巻(般若部一~三)に二百巻ずつ収載されている。用例所在に『大正新修大蔵経』の巻数を示すことは省略した。

漢語欄の—には、単字欄の漢字が入る。

漢語欄には、当該語に続く助詞・助動詞・サ変動詞等も記入した。片仮名は原本の片仮名、平仮名は原本のヲコト点である。

情報

訓点加点は、本文書写・校合後まもなくの鎌倉中期である。

訓点の大部分を占める字音点は、移点されたものである。

移点原本は、院政期の字音を加点したものである。

よって、本資料の訓点は、鎌倉中期移点時の要素混入に配慮しつつ、院政期における経文直読の日本漢字音資料として活用されるべきものである。

文献

佐々木 勇,根津美術館蔵『大般若波羅蜜多経』鎌倉中期点,根津美術館蔵「春日若宮大般若経および厨子」調査報告書,,,2018,1,,257-354,https://cir.nii.ac.jp/crid/1010282256940532480

佐々木 勇,根津美術館蔵春日若宮『大般若波羅蜜多経』における 注記・注文および訓点の概要,根津美術館蔵「春日若宮大般若経および厨子」調査報告書,,,2018,1,,61-68,https://cir.nii.ac.jp/crid/1010282256940532483,

佐々木 勇,根津美術館蔵春日若宮『大般若波羅蜜多経』の字音点について,沖森卓也編『歴史言語学の射程』,,,2018,1,,223-236,https://cir.nii.ac.jp/crid/1010566775527985026,

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